パプア州知事をKPKが逮捕 収賄容疑 構造的腐敗が背景
インドネシア東部ニューギニア島にあるパプア州のルーカス・エネンベ州知事が1月10日に「汚職撲滅委員会(KPK)」に収賄容疑で逮捕され、ジャカルタに移送された。 2022年9月に同容疑で指名されながらも健康上の理由で聴取や…
インドネシア東部ニューギニア島にあるパプア州のルーカス・エネンベ州知事が1月10日に「汚職撲滅委員会(KPK)」に収賄容疑で逮捕され、ジャカルタに移送された。 2022年9月に同容疑で指名されながらも健康上の理由で聴取や…
2022年12月末から2023年1月の年始にかけて、南シナ海南端のインドネシア領ナツナ諸島北方海域には中国海警局の船舶が遊弋していた。そしてインドネシアの排他的経済水域(EEZ)内に侵入したのだった。 海警局の船は1万2…
東南アジア諸国連合(ASEAN)が2局分解の様相をみせてきた。原因は実質的内戦状態にあるメンバー国ミャンマーを巡る対応で、加盟国間の「温度差」が顕著になりつつあるのだ。 12月22日にタイ外務省主導で外相会議がバンコクで…
2024年2月に予定される大統領選に関する2022年12月の世論調査で、アニス・バスウェダン前ジャカルタ特別州知事がプラボウォ・スビアント国防相を抜いて2位に躍進したことがわかった。 2022年前半はプラボウォ国防相が各…
ジョコ・ウィドド大統領や一部閣僚が財務当局の不安を無視して強力に押し進めている首都移転に関して、またもや不可思議な言説が飛び交っている。 12月15日にバフリル投資調整相が国会で、首都移転計画に当初投資を計画しその後撤退…
年末のインドネシアがどことなく騒然として落ち着かない雰囲気になっている。西ジャワ州バンドンで12月7日に警察署で自爆テロがあり、国会はその前日にオランダ植民地時代の刑法を改正する法案を全会一致で可決した。だがこの改正刑法…
インドネシア政府がというよりジョコ・ウィドド大統領と一部閣僚が懸命に取り組み東カリマンタンの熱帯雨林地帯に建設を予定している新首都「ヌサンタラ」計画は、財務当局の深刻な懸念を顧みることなく続いている。 このため政府は海外…
11月15、16日にバリ島で開催されていた主要20カ国・地域首脳会議(G20首脳会議)は、難しいといわれた首脳宣言もなんとか採択され無事終了した。ところがその会議終了時にジョコ・ウィドド大統領がまたしてもとんでもないこと…
11月15、16日にバリ島で開催されていた主要20カ国・地域首脳会議(G20首脳会議)は無事に終了した。無事というのはテロや事件事故などに見舞われず安全に終わったという意味ではあるが、不測の事態としてポーランドにロシア製…
東ティモールが東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟することが決まった。11月11日にカンボジアで開催されていたASEAN首脳会議において全会一致(ミャンマー軍政代表は欠席)で決まったもので、当面はオブザーバーとして各種…
2024年の大統領選に向けて有力候補者が出馬表明したり政党間の合従連衡の動きが報じられたりする中、大物有力候補者でこれまで大統領選への去就を明らかにしてこなかったガンジャル・プラノウォ中部ジャワ州知事が動き始めた。 10…
インドネシア警察の悪弊がまた明らかになった。リストヨ・シギット・プラボウォ国家警察長官は10月23日の会見で「警察幹部や高官は部下からの金品を受け取ってはならない」として警察内の奥深くに蔓延する「習慣」を今後改めるよう指…
インドネシアで咳止めや解熱のためのシロップ薬を飲んで急性腎臓疾患になる人が8月頃から増え、調査したところ複数の薬品に問題がある成分が含まれていることが明らかになり、販売禁止措置が取られた。 しかしそれまでに急性の腎臓病で…
10月12日は、世界を震撼させたバリ島での爆弾テロ事件から20周年の節目に当たり、テロの現場近くに建立された慰霊碑の前で追悼集会が開催された。 南部のクタにあったディスコ(サリクラブ)前の路上に駐車していた車が爆発し、外…
ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン州知事がナスデム党のスリヤ・パロ党首らに担がれて2024年の大統領選に大統領候補として出馬する意向を明らかにした。 アニス州知事に関しては東京の日本財団で講演するなど内外の評価は高く…
世界中のトップニュースとなる事件がインドネシア東ジャワ州マランで起きた。すでに多くの報道が出ているので事件の詳細は省くが、サッカーの試合後に敗戦という結果に憤ったファン約3000人がスタンドからピッチに雪崩れ込み、警戒中…
ジャカルタで10月に東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別外相会議が開催されることになった。ASEANが現在抱える最大の課題であるミャンマー問題を集中的に協議するための異例の会議となる。 というのも通常のASEAN外相会…
毎年9月30日が近くなるとテレビでは当時の軍部によるクーデター失敗を再現したドラマ仕立ての映画が放映されるのが恒例だった。国民に「930事件」を忘れないように当時を思い出せるためであり、映画は共産主義に傾倒した軍兵士によ…
人権活動家ムニール氏の毒殺事件が起きたのは18年前、2004年9月7日だった。 この日修士課程留学のためオランダに向かうガルーダ航空機内で飲み物に毒を盛られ、経由地のシンガポールで体調不良を訴え、その後オランダ到着2時間…
太平洋戦争の終結した1945年8月15日から一カ月もたたない同年9月7日午前6時ごろ、一人のバリ在住日本人が拳銃で自らの命を絶った。残された遺書には「死ぬのは私一人でよいと思います。私が日本人皆の責任を負って死にます」と…
「国民信託党(PAN)」は8月27日、2024年の大統領戦に向けた候補者9人を選出した。 PANは「ゴルカル党」、「開発統一党(PPP)」と共に「統一インドネシア連合」という共闘を組んで大統領選に臨む姿勢を示しており、幅…
8月17日はインドネシアの独立記念日だった。大統領宮殿ではジョコ・ウィドド大統領も出席して盛大に記念式典が挙行され、津々浦々では地域のコミュニティーにより道路に白線で徒競走用のトラックが描かれ子供たちによる徒競走やパン食…
プラボウォ・スビアント国防相が8月13日、2024年の大統領選への立候補を表明した。これまで何度も立候補への動きが報じられたが、ついにというかやっとというか、「正式」に立候補者として選挙戦に臨む方針を明らかにしたのだった…
ジョグジャカルタ州バンタール県バングンタバン地区にある公立高校で教師が10年生の女子生徒(高校1年に相当)に対して、イスラム教徒の女性が着用する「ヒジャブ(ジルバッブ)」の着用を強制するという事案が起きたというニュースが…
ジョコ・ウィドド大統領は7月25日から29日にかけて日本、中国、韓国の東アジア3カ国へ訪問した。 今回の歴訪は5月の米国、アラブ首長国連邦、6月のドイツ、ウクライナ、ロシアに続くもので、最近外遊が目立っている。 今回の訪…
インドンネシアの治安当局にとって「最も危険な男」とされる人物が7月20日、刑務所から仮釈放されて「娑婆」に戻って来た。 その男とはイスラム強硬派の「イスラム防衛戦線(FPI)」の創設者であり、カリスマ的人気を誇るイスラム…
バリ島でG20外相会議に次いで開催された財務相会議でも、ロシア軍によるウクライナ軍事侵攻の影響で対立する欧米とロシアの構図がそのまま持ち込まれ、インドネシア政府による「会議の意義は維持された」とする説明とは相反する結果と…
コロナ禍を経て、ゴジェックやグラブ、ショッピーなどのフードデリバリーは、インドネシアの人々が好むサービスのひとつに成長した。フードデリバリーの拡大により、消費者はアプリを通して様々な料理を注文できるようになり、また屋台や…
インドネシア文学者のプラムディヤ・アナンタ・トゥール氏をご存じだろうか。ノーベル文学賞受賞候補者に何度も名が挙がったインドネシアを代表する文学者で、その代表作「人間の大地」は最高峰といっても差し支えなく、その作品群はイン…
ジョコ・ウィドド大統領の支持母体でもあり最大与党でもある「闘争民主党(PDIP)」が揺れている。ハストPDIP事務局長など関係者はこうした状況に対し、内部の動揺を否定し、一致団結を維持しているとしているが、地元メディアも…