【ISO取得の実例/対談】インドネシアでもISO認証取得を通じて、企業のありたい姿の実現を支援

グローバル化が進み、製造、物流、医療、教育、いかなる分野でも国際規格の重要性が増している。かつては他社との差別化や対外的アピールを目的に取得を目指す企業が多かったISO認証も、国際的な適合性に加え、社内システムの明確化や企業の社会的責任が求められる現代においては、もはや取得して当たり前のライセンスになりつつある。ISO認証の実際について、認証取得・維持を支える側、支えられる側の双方から率直な意見をシェアしていただいた。

今回、東南アジアで事業展開する日系梱包資材メーカーの代表・梅田氏と3Aコンサルティング社の保住氏の対談を行った。

ISO認証取得を決めたきっかけは? 取得に際して苦労したことは?

お客様からのご要望がきっかけです。もともとISO認証取得は予定していましたが、シンガポールの大手のお客様からISO9001(品質マネジメントシステム)認証が必須の大口のご注文を頂き、急遽前倒しで取り掛かりました。本社と上海には品質保証部があり、基礎もある程度あったとはいえ、現地には専任スタッフもおらず不安もあったのですが、蓋を開けてみたらまったく心配の必要はありませんでした。議事録も資料もほとんど保住さんが作ってくださり、実質の作業期間は合計24時間にも満たなかったように思います。

1ヶ月に1回、2時間程度のお打合せのお時間をいただきました。基本的には6ヶ月で認証できるようサポートしています。ISO専任スタッフの方が何人もいらっしゃる会社さんもありますが、兼務されるケースも少なくありません。マニュアル作成や記録作成は私共に丸投げしていただき、皆さまには本業に集中していただく。それにより業績が向上したり他のプロジェクトが順調に進んだりすれば、それが私共にとって何よりの喜びです。

自分の仕事に集中することができたのは、本当にありがたかったです。ただ今後、継続的にオペレーションを改善していく為、またお客様による工場監査の対応をスムーズに行う為に、専任者を採用するつもりです。ISOは取得して終わりではなく、ISOを活かして今後いかに顧客満足度の向上を実現していくのかが重要だと考えています。

今後のミッションは現場で生まれた改善点をうまくISO9001のなかに落とし込み、改善に向けていかに活動していくかということですね。現場で明確な目的や理由がある場合は別ですが、維持審査、更新審査対策も含めISO関連の業務の大半は、弊社の方で対応いたしますので、ISO取得に向けてむやみに専任者を立てる必要はありません。

ISO認証取得のメリットは?

国際標準のライセンスを持つことで、お客様により一層ご信頼とご安心をいただける点が一番のメリットだと思います。オペレーションサイドとしては、保住さんから細部にわたりご指摘を受け、今までできていると思っていたことのなかに、実はチェック漏れや不具合があったことに気付けたことがプラスだったと感じました。不良が発生する可能性を未然に防ぐことができるという点でも、非常に有意義であると思っています。日本企業として高品質にこだわり維持するためには、不可欠な管理システムだと実感しました。また世界的に環境問題への関心が高まるなか、我々の業界においても正面から取り組むべき課題があることは明らかで、日本と中国ではすでに取得しているISO14001(環境マネジメントシステム)の取得の必要性も実感しています。

東南アジアに進出してみての感触は?

ISOは世界標準なので、日本で培ったノウハウは東南アジアでも有効です。日本の審査機関を通して日本語で審査をすることも可能ですが、現地の審査機関を通すやり方もあります。現地の審査機関は連携がとりやすく、よりスピーディーに認証がもらえるなどの利点もあります。

窓口が日本人である安心感を提供すべく、営業からお客様のサポートまですべて私が直接担当させていただいております。また多数の他社事例と専門性を活かして隈なくアドバイスできることも、日本国内で3000社以上の支援実績を持つ弊社の最大の強みだと思っています。今後はベトナムやインドネシアを足掛かりに、マレーシアやカンボジアにも進出していきたいと考えています。

お値段が安いので最初は少し疑っていた部分もあったのですが、オプション追加費用なども一切なく定額で本当に全部やっていただけて、心配事などもざっくばらんに聞いてくださったので非常に助かりました。費用対効果は抜群だと思います。

ありがとうございます。ISOはむしろ取得してからが本番です。作った仕組みをどこまで定着させるか、継続的なマネジメントシステムの改善を行い、いかにより良いものにしていくかがとても大切です。取得前から取得後のサポートまで精一杯対応させていただきますので、是非ご連絡下さい。

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