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インドネシア/ジャカルタで飲食店を開業する|二店目以降の出店とフランチャイズ

この記事では、多店舗経営とフランチャイズ展開、それぞれのケースの注意点について解説します。

※飲食店の設立についてはコチラの記事もご覧ください。

直営とフランチャイズのキーセオリー

店舗の立ち上げが軌道に乗り、順調に利益を上げることができるようになると、2号店、3号店の出店の話も出てくるでしょう。 なかにはフランチャイズ契約を希望する企業が出てくるかもしれません。

直営店を出店するケースについては既に述べてきましたので、ここではフランチャイズ契約について説明します。

当然のことながらフランチャイズ契約を結ぶ相手はパートナーとなるので信頼できる企業でなければいけません。フランチャイズ契約の要となる条件には大きく分けて次の3つがあり、これらはブランドが保持している基準を担保する品質管理にどこまで本部(フランチャイザー)が関わるのかというポイントで検討されます。

フランチャイズ契約の条件

  1. メニューやレシピなどのライセンスを本部が貸与する
  2. 看板メニューなど、ポイントとなるアイテムについては本部の指定で管理する
  3. 全てのメニューに対しサプライヤーや配送業者まですべて本部の指定で管理する

さらに、ムスリムの多いインドネシアにおけるフランチャイズ展開には、地方のフランチャイジーから要望の強い「ハラル認証」を取得することが望ましいでしょう。

マスターフランチャイズ権について

フランチャイズの権利を与える側(本部・フランチャイザー)と与えられる側(フランチャイジー)の間で契約が交わされる際には「マスターフランチャイズ権」についてどうするかを決める必要があります。「マスターフランチャイズ権」とはひと言で言えば、フランチャイジーが他の企業に対してフランチャイザーとなって「サブフランチャイズ契約」を結ぶ権利のことです。

一社のフランチャイジーをバイオーナーに定め、そのエリアにおけるフランチャイズ権を一任するというケースもありますが、いずれにせよ「マスターフランチャイズ権」を付与する場合には、その条件も詳細に決めておかなければなりません。

例えば、上記で述べたような品質管理の条件やサブフランチャイズ契約の際に発生するロイヤリティについてなどです。

フランチャイジーをどうサポートしていくか

フランチャイズでの店舗展開の際に頭に入れておくべきこととは、「ブランドの軸」をどう守るかということです。 「ブランドの軸」とはマニュアルや内装イメージなど、そのお店のQSCを保持する大事なキーポイントです。

決まったレシピやマニュアルを貸与していても、運営に慣れてくるとそれぞれの店舗ごとにブレが出てきます。 それを放置しておくことはブランドの死活問題につながるため、フランチャイズ契約の期間の間は、フランチャイザーがフランチャイジーにサポートスタッフを定期的に派遣し、ブランドイメージや商品の品質を保持するための手助けをする必要があります。

これがうまくいくことで、そのブランドのビジネスモデルが収益を上げ、多店舗展開が活きてくるのです。

QSC
Q(Quality=品質 )S(Service =サービス )C(Clearness=清潔さ )  のこと