24日のジャカルタ外国為替市場で、インドネシア・ルピア相場が反発した。対米ドルレートは一時1ドル=1万6802ルピアを付け、心理的な節目である1万7000ルピア台からの回復基調を鮮明にした。このルピア高の主因は、外部環境の変化にある。
前日に発表された米国の国内総生産(GDP)改定値が市場予想を下回ったことで、米国経済の減速懸念が浮上。これにより、米連邦準備理事会(FRB)が早期の利下げに踏み切るとの観測が強まり、米長期金利が低下、ドル売り・新興国通貨買いの流れが加速した。インドネシア中央銀行(BI / Bank Indonesia)にとっては、通貨防衛のための利上げ圧力が和らぐ歓迎すべき展開だ。
ルピア安はこれまで、エネルギーや食料の輸入コスト増を通じて国内インフレの要因となってきた。今回の相場好転が持続すれば、輸入インフレ圧力が緩和され、国内消費の回復にも寄与する可能性がある。ただし、中東情勢などの地政学リスクは依然としてくすぶっており、BIは引き続き慎重な市場介入を続けるとみられる。



















