アグス・ハリムルティ・ユドヨノ・インフラ・地域開発調整相は5月6日、2026年からトラックの過積載を全面的に禁止する方針を明らかにした。インドネシアでは長年にわたり、過積載による道路の損傷、交通事故、橋梁の老朽化が深刻な社会問題となっており、政府は抜本的な対策に踏み切る。
公共事業・国民住宅省によれば、道路の修復費用は年間でおよそ40兆ルピアに達しており、国家予算に大きな負担を与えている。アグス調整相は、「過積載は一部の業者の短期的な利益を生む一方で、国家全体にとっては長期的な損失をもたらす」と述べ、今後は輸送業界との協議を重ねながら、26年の全面施行に向けて段階的な調整と啓発活動を進めるとした。政府はまた、法令の厳格な適用に加えて、積載基準を超えた違反車両への制裁強化や、代替輸送手段の整備なども検討している。