【5/20-21】ビジネスパーソン交流会開催 詳細はこちら

政府、4月貿易統計の発表を突如延期

政府は、2025年4月分の貿易統計の発表を当初予定されていた5月15日から、突如6月初旬に延期した。延期されたデータは、米国が新たに導入した輸入関税がインドネシアの輸出に与えた影響を初めて示すもので、市場関係者から高い関心を集めていた。

統計局(BPS)は延期の理由について「データの質を向上させるための内部評価」と説明し、今後は速報値ではなく最終データを用いる方針に変更するとしている。しかし、この新方針は多くの国が翌月前半にデータを公表する慣行と異なり、実務者や投資家から「情報の遅れが経済判断に悪影響を及ぼす」と批判の声が上がっている。さらに、経済学者の間では「情報の隠蔽ではないか」との疑念も浮上。アンダラス大学のカリミ氏は「透明性は信頼の基盤。発表の遅延は市場の不信感を招く。」と警告した。

4月の貿易黒字は31億米ドルに縮小すると見られており、背景にはイード(断食明け)休暇による輸出減がある。