インドネシア経済調整省は、イランとイスラエル間の紛争激化を受け、世界的な原油価格高騰とルピア安の可能性に警戒を強めている。同省のハリョ・リマンセト上級顧問は、「インドネシアは依然として原油の純輸入国であるため、中東の情勢不安は国内経済、特に原油価格と為替レートに影響を与える可能性がある」と述べた。
イラン・イスラエル間の攻撃の後、原油価格は1バレル72~74米ドルに上昇。しかし、リマンセト上級顧問は、この価格は2025年度国家予算(APBN)で想定されている原油価格の範囲内にあると指摘した。APBNではインドネシア産原油価格(ICP)を1バレル82米ドルと仮定している。5月時点の平均ICPは1バレル65.29米ドルだった。政府は現状を注視し、必要な対応を取るとみられる。