インドネシアでは、近年、婚姻届の提出数が減少傾向にある。2022年から2024年にかけて22万7千件も減少した。 婚姻届未提出の夫婦は3460万組に上る。
減少の背景には、未成年婚や、法的な婚姻関係を結ばない同棲(コアビタシオン)の増加が挙げられる。未成年婚は、法定結婚年齢(19歳)に達していないため、事実婚(シリ婚)を選択するケースが多い。
都市部では、同棲の増加も顕著で、婚姻関係を結ばないまま性的関係を持つカップルが増加している。事実婚は、相続や扶養などの権利を子供に与えないなど、法的リスクを伴う。