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ルピア、デモ影響で軟調 米ドル高も重し

インドネシア・ルピアは8月29日のジャカルタ外国為替市場で、対米ドルで1ドル=1万6千354ルピアと前日比1ポイント下落し、軟調に推移した。国内での大規模デモと、米ドル高という国際的な要因がルピア売りの背景にある。

ミラエ・アセットのエコノミスト、ルリー・アルヤ氏は、ルピアの軟調は全世界的な要因に加え、デモの悪影響もわずかに受けていると指摘する。同日、国会議事堂周辺では一部のデモが暴徒化し、警官隊との衝突が発生。このデモは、オンラインバイクタクシーの運転手が機動隊車両に轢かれ死亡したとされる事件を受け、市民の不満が高まったことで始まった経緯がある。

ルリー氏はまた、米ドル指数(DXY)が98を超え、過去4日間で強含んでいることもルピアの押し下げ要因だと説明。デモによる国内の混乱と世界的な米ドル高が重なり、ルピアは下落圧力を受けている。