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KPK庁舎前でパティ住民が抗議

インドネシア汚職撲滅委員会(KPK)の庁舎前で9月1日午前、中部ジャワ州パティ県の住民が集結し、イスラム預言者ムハンマドを称える祈りの歌を唱えた。住民らはパティ県知事スデウォ氏の贈収賄疑惑に関する報道のスクリーンショットが描かれたポスターを携行。スデウォ氏は8月27日、運輸省鉄道総局が絡む鉄道建設・維持に関する贈収賄事件の証人としてKPKに召喚された。

この事件では、2023年11月の公判でスデウォ氏の名前が浮上した。中央ジャワ鉄道技術局(BTP)長官プトゥ氏と、契約担当役員ベルナード氏が被告を務める公判で、KPKはスデウォ氏から約30億ルピアを押収したと指摘。現金の写真が証拠として提示されたが、この主張を否定した。また、他の疑惑についても否定している。事件は2023年4月のKPKによる摘発で発覚した。当初10人だった容疑者数は、2024年11月までに14人に増加し、8月12日には運輸省の公務員が15人目の容疑者として逮捕・拘留された。