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ジャカルタの外来魚駆除に「待った」 生埋め手法を批判

ジャカルタ首都特別州政府が進める外来魚「サプサプ(プレコ)」の駆除作戦を巡り、波紋が広がっている。主教団体であるインドネシア・ウラマー評議会(MUI)は、捕獲した魚を生きたまま地中に埋める手法について、動物福祉の観点から不適切であると異議を唱えた。

MUIのイスラム法解釈委員会秘書官であるミフタフル氏は、生埋めによる駆除はイスラム教の教えである「万物への慈しみ」や動物愛護の原則に反すると指摘する。「死を遅らせ、不必要な苦痛を与える手法はシャリア(イスラム法)の観点から問題がある」とし、より人道的な処理を求めた。

一方で、同氏は州政府による生態系保護の重要性については理解を示している。サプサプは繁殖力が極めて強く、ジャカルタ市内の河川では全個体数の約6割を占めるまでに増殖しており、在来種の生存を脅かしているためだ。州政府が実施した一斉清掃作戦では、わずか1日で計6.5トンもの魚が捕獲された実態もある。

これに対し、ジャカルタ州知事のプラモノ氏は「専門家の助言を仰ぎ、適切な駆除方法に調整する」と述べ、技術的な改善を約束した。深刻な環境問題への対策と宗教的・倫理的配慮の両立が、当局に求められている。