記事要約
インドネシアの指標となる10年物国債の利回りが急上昇している。10月28日の取引で、利回りは前日の7.45%から7.70%へ上昇し、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた2020年5月以来の高水準を記録した。金融情報サイトのインベスティング・ドットコムやトレーディング・エコノミクスのデータでも同様の急騰が確認されている。
背景には米国の高金利長期化懸念とルピアの急落がある。米国連邦公開市場委員会が政策金利を3.75%〜4.00%に据え置いたことで、バンク・インドネシアの政策金利5.75%との金利差が縮小した。さらに対米ドルでのルピア相場が1万8,103ルピア(約176円)まで下落し、年初来で8.56%安となったことも資本流出を加速させた。
バンク・ダナモンのチーフエコノミスト、イルマン氏は、今回の利回り上昇について、株式市場の分類引き下げ懸念だけでなく、世界的な高金利やインフレ懸念、経常赤字拡大による外貨調達ニーズの増加が複合的に影響していると指摘する。同氏は年末の利回りを7.4%程度と試算し、持続的な利回り低下には通貨の安定や国別のリスクプレミアム低下が不可欠との見解を示した。
















• 米国の高金利維持に伴う内外金利差と自国通貨ルピアの下落が、国債売りの主な要因となった。
• 専門家は年末の利回りを7.4%と予測し、低下には通貨安定やリスクの軽減が必要と指摘した。