LINE公式アカウント 友だち登録はこちら

世界一高価なコーヒー「コピ・ルアク」の価格に隠された真実

世界で最もユニークなコーヒーとして知られる「コピ・ルアク」が高価な背景には、単なる味覚以外の要素が複雑に絡み合っている。

第一の理由は、非常に複雑な生産プロセスである。ジャコウネコの体内で酵素や微生物の働きにより酸味が抑えられた豆を回収し、洗浄や焙煎など多くの手作業を経て仕上げるのである。第二に、圧倒的な供給量の少なさが挙げられる。ナショナル・ジオグラフィックによれば、野生の生豆は450グラムあたり最大600米ドル、店舗では1杯100米ドルに達することもあるという。第三に、「動物の体内を通る」珍しいストーリー性が消費者の好奇心を刺激し、ブランド価値を確立している点だ。

しかし、高価格だからといって最高峰の味わいが保証されるわけではない。アフロ・コーヒーの解説によると、銘柄を伏せたブラインドテストでは中程度の評価にとどまることも珍しくないとされる。

さらに近年は、需要拡大に伴う劣悪な飼育環境など、動物福祉上の懸念も生じている。コピ・ルアクの真の価値とは、単なる風味だけでなく、希少性・物語・倫理的配慮のバランスの上に成り立っているのである。

もうひとネタ!
ちなみに世界には、タイの象の糞から採取される「ブラック・アイボリー」など、動物の体内発酵を経る同様の製法で作られる超高級コーヒーも存在する。