インドネシア・エネルギー鉱物資源省はこのほど、2021年のインドネシアの石炭生産量目標を5億5000万トンに設定したと明らかにした。
同省は「この目標は新型コロナウイルスの流行拡大以降、国内への石炭供給と輸出ともに回復すると予想されることを反映したものだ」と説明する。
世界の石炭需要と石炭の価格は2021年に回復基調に入り、2019年の水準に近づくとみられている。
一方、世界銀行は国際石炭価格が2020年から2021年に1トン当たり57米ドル程度で推移するとみている。これは2019年の同78.3米ドルを大きく下回る。国際石炭価格は2030年まで低迷するとみられている。