12月9日、全国の地方首長(州知事、市長・町長)を選ぶ統一地方首長選挙が行われた。
以前は各地方議会が各地方首長を選出する形を採っていたが、2004年地方行政法(法律2004年第32号)により、すべて有権者の直接投票による直接選挙になった。しかし、今回の選挙で候補者のうち124人が地方首長や中央政権官僚の家族や親戚で、その結果地方政治が「王朝」をつくる傾向がより強くなっているという。
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の長男や娘婿、マアルフ副大統領の娘やプラボウォ国防相の姪などの立候補が目立った今回の選挙で、当選、落選と結果が別れはしたものの多くの公的機関からの支援を得たことは否定できないという。
「政治家と公務員のこのような関係が、民主主義を危険にさらす。また政治王朝は地方行政に悪影響を与え、一部の富裕層のみが得をする政策が行われる」と専門家の危惧を地元メディアが伝えている。