新型コロナウイルス否定論を唱えていたロイス・オウィエン医師が、6日に故郷の北カリマンタン州タラカン市の病院で死去した。癌を患っていたという。
ロイス医師は2021年の中頃にフランスのテレビ番組に出演し「新型コロナウイルスは存在しない。患者の死因は、医師の多剤大量処方による副作用だ」などと発言し、その動画がSNSで拡散された。国家警察犯罪刑事局は、偽情報を拡散し国民を混乱させたとしてロイス医師を逮捕したが、同年7月13日に逃亡しないことを条件に釈放していた。
その翌月に、弁護士のファルハット・アブバス氏が新党のパンダイ党を結成し、ロイス医師を幹事長に任命。ロイス医師の起用が世間の注目を集めていた。