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ジャカルタの交通制度について|「奇数・偶数制度」

ジャカルタ中心部の渋滞を緩和するため、2016年より、自家用車のナンバープレートの末尾が奇数か偶数かにより規制エリアへの乗り入れを制限する「奇数・偶数(Ganjil-Genap)システム」が運用されています。

規制は土日祝日以外の午前7時から10時16時から20時の1日2回で、ナンバープレート末尾が奇数の車両は奇数日、偶数は偶数日に規制エリアへの乗り入れができる形となっています。

規制エリアはジャカルタ中心部のスディルマン通り、タムリン通り、メダン・ムルデカ・バラット通りとガトット・スブロト通りの一部、南ジャカルタのシシンガマンガラジャ通りとなっています。

違反した場合の罰則は、2カ月以内の禁固もしくは最大50 万ルピアの罰金が課せられます。

規制エリアへの対策
  1. 社用車が複数台ある場合はそれぞれ奇数、偶数のナンバープレートになるよう用意する
  2. 規制対象にならないタクシーで乗り入れる

※市民による2台目のマイカー購入が進むのではないかという見通しがある一方、ナンバープレートの偽造なども想定されています。

かつての渋滞対策「3・イン・1」規制

かつて前述の規制時間中は運転手を含む3人未満の自家用乗用車(つまり、政府関係、公共車、タクシーを除く)は乗り入れできない形をとっていました。

ところが、規制逃れのために「ジョッキー」と呼ばれる労働者を規制エリア入口で乗せて検問を突破するという「対策」を取る人々が日常的にいたことなどから、「3・イン・1」規制は渋滞対策になり得ない、という結論に達しました。

さらに、ジョッキー役に児童の強制労働を行わせる例もあったため、一旦2016年4月半ばにこの規制を解除したという経緯もあります。

配車サービスの車で規制エリアに乗り入れについて
ジャカルタでは現在、配車アプリで車を呼んで移動する人が大幅に増えています。(配車サービスに使われている車は、見た目には自家用車のため、規制エリアにラッシュアワーに乗り入れる際は、ナンバーの末尾を確認してから呼ぶようにしたいところ。