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インフルエンザから糖尿病の治療まで大活躍!ジャワ唐辛子のパワー

コショウ科のつる性植物「ジャワ唐辛子」は「Java long pepper」「Jamu chili」などの名前でも知られるインドネシア原産のスパイス。茎の長さは平均5~15m、葉は楕円形で先端が尖っており、果実は円筒形で若い果実は緑色、熟した果実は赤色から黒色に変化する。乾燥地でも生育する力があり二次林でもよくみられる。

ジャワ唐辛子は古くはローマ時代から使用されていたといわれている。インドネシアでは16世紀に米国から唐辛子がもたらされる以前はスパイスとして、サンバルや伝統料理に使われていた。現在では一般的に料理に使用されることはなくなったが、伝統的な生薬、また特定の料理に欠かせない調味料として大切にされている。

期待される効能としては、歯痛の緩和、咳と喉の痛みの緩和、口内炎の治癒、スタミナ増強、痛風の治療、口臭の軽減、鼓腸の緩和などが挙げられる。生薬としてだけでなく、天然の殺虫剤としてオオタバコガなどの植物害虫に効果があること、またその殺菌作用により米や大豆の種子に発生する菌の増殖を抑制することも証明されている。果実をそのまま摂取することも、乾燥させて煎じ液として利用することも可能で、Madura地方では体を温める効果があるとして、コーヒー、紅茶、牛乳などに混ぜて飲まれている。