インドネシアの貿易黒字は51カ月連続で続いているが、7月の黒字は4億7,000万米ドルに縮小し、6月の24億米ドルから大幅に減少した。統計庁(BPS)のデータによると、7月の輸出は前年同期比6.46%増の222億1,000万米ドルであった一方、輸入は11.07%増の217億4,000万米ドルに達した。特にプラスチック製品や機械類、電気機器の輸入が大幅に増加したことが影響している。輸出では、特に主要輸出品である石炭、鉄鋼、パーム油の出荷が減少している。
エコノミストによると、中国との貿易赤字も拡大しており、輸入の増加は主に資本財と原材料によるものだが、資本財や原材料の輸入増加を前向きに捉えており、将来的な輸出増加の兆候と見ている。また、世界的な需要の減少や中国製造業の断片化が経常赤字の拡大につながる可能性がある。インドネシア銀行は2024年8月の次回会合で基準金利を6.25%に維持する見込みである。