北スマトラ州デリ・セルダン県ビル・ビル郡スラマット村で11月8日午後10時30分頃、国軍兵士33人が住民を襲撃し、61歳の男性1人が死亡したほか、住民13人が重軽傷を負う事件があった。
国軍の発表によると、事件の端緒となったのは、国軍兵士がバイクで暴走していた若者のグループに注意したことだった。兵士が、暴走を止めるように注意をしても若者たちは受け入れず、言い争いから集団の抗争に発展したという。
スラマット村の村長は、亡くなった男性は、外で騒ぎが聞こえたため様子を見ようと自宅を出たところ、国軍兵士数十人から殴る蹴るの暴行を受けたと証言している。国軍は、事件に関与したと見られる兵士らから事情を聴いており、犯行が確定すれば、厳重に処分すると明言した。