統計庁(BPS)の最新調査によると、貧困率が2024年9月時点で8.57%と、歴史的な低水準を記録した。これは1960年に統計が開始されて以来の最低値であった。一方で、政府が2024年に掲げた7.5%以下という目標には届かなかった。2024年9月には、貧困線が1人当たり月額59万5,242ルピアに引き上げられたが、依然として2,406万人が貧困線以下で生活している。貧困層の支出の74.5%は食費に充てられている。
地域別の貧困率では、カリマンタン全域が全国平均を下回る一方、パプア諸州は大幅に上回った。また、都市部と農村部の貧困率には大きな差があり、都市部は6.66%に対し農村部では11.34%であった。一方で、所得などの分布の均等度合を示すジニ係数は全国平均で0.381とやや悪化し、特にジャカルタでは0.431と全国最悪であった。都市部全体で格差が進む中、農村部では若干改善が見られた。