ジャカルタ軍事裁判所は3月25日、レンタカー会社社長の男性を射殺した殺人罪で起訴されていた元海軍兵士、バンバン・アプリル・アトモジョ被告とアクバル・アドリ被告に対し、終身刑を言い渡した。また、同時に起訴されていたラフシン被告には、ブローカー業への関与が認められ、懲役4年の判決が下された。この3名は事件発覚後、海軍を解雇されている。
事件は今年1月20日、バンテン州セラン県の高速道路サービスエリアで発生した。レンタカー会社所有の車が盗難されたことに気づいた社長がGPSで追跡し、犯人らと接触した際、バンバン被告がアクバル被告所有の軍用銃を使用して社長を射殺した。さらに、バンバン被告は群衆に向けても発砲したことが確認されている。この事件を受け、国民の間では軍の信頼性や倫理観に対する議論が高まり、軍内部の管理体制に対する批判が強まっている。