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今さら聞けない…犠牲祭には何をする?地域によって違いはある?

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犠牲祭(Eid al-Adha)は、世界中のイスラム教徒が祝う重要な祝日のひとつ。経済的余裕のある人々が牛やヤギを屠殺し、その肉を家族、親戚、経済的に豊かではない人々に分配するのが習わしであるが、インドネシアには地域特有の犠牲祭の伝統もある。

チルボンには、断食月明けの大祭(Idul Fitri)と犠牲祭に行われる、特別なガムランの演奏「ガムラン・セカテン」の伝統がある。演奏はカセプハン宮殿のスルタンがサンチプタラサの大モスクから出ると同時に行われる。ジョグジャカルタには、宮殿の庭からカウマンの大モスクまで農産物の神輿を担ぐ「グレベッグ・グヌンガン」の伝統がある。地元の人々はこの神輿の作物を手に入れた人は、富を手に入れることができると信じている。スマランにも、神が与えてくださった食糧に対する感謝の気持ちを表す儀式として、礼拝の後に農作物や家畜と共に行列が練り歩き、行列で使われた農作物などを地元の人々に分け与える「アピタン」がある。

パルスアンには、花飾りや美しい生地で牛をきれいに飾り、地元のモスクまで練り歩くことで動物に対する感謝と敬意を表す「マンテンサピ」の伝統がある。アチェではアチェ王国の時代から続く、さまざまな牛肉料理を無料で振舞う「ムガン」の伝統が今も守り続けられている。