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INPEX、アバディLNG計画の設計段着手

日本の石油・ガス企業INPEXは、インドネシア政府の開発推進を受け、アバディ液化天然ガス(LNG)プロジェクトの基本設計(FEED)を開始した。場所はマルク州タニンバル諸島沖のマセラ鉱区に位置し、INPEXは出資比率65%の筆頭企業である。

プロジェクトは当初の計画から陸上移設や政府による契約業者変更の要求などにより度重なる遅延をしていたが、今回の開始は開発加速への一歩とされる。INPEXの上田社長兼CEOは、「今後の焦点は、液化技術ライセンサーおよびガスタービン駆動技術の選定であり、これが設計段階全体の進展に不可欠である。」と語った。

同社は、2027年の最終投資決定(FID)および2030年代初頭の生産開始を目指しているが、インドネシア政府側は最終投資決定(FID)を2026年に前倒しし、生産を2029年開始とするよう要請。上田氏は厳しいとしながらも最大限努力すると応じた。