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プラボウォ政権初の四半期、GDP成長率5%割れで減速

2025年第1四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比4.87%増にとどまり、コロナ禍以降で最も低い成長率となった。前四半期の5.02%からの減速であり、ラマダンの季節的な消費刺激や投資による上昇効果は限定的だった。政府支出は、無料給食プログラムへの予算再配分の影響で前年同期比1.38%減少した。一方、固定資本形成(GFCF)は2.12%の伸びにとどまり、企業や政府による設備投資の減速がGDPの足を引っ張った。

背景には高金利や米中貿易摩擦による不確実性の高まりがあり、投資家の様子見姿勢が続いているとされる。消費支出も4.89%増と低調で、ラマダンとイードの効果が第2四半期にずれ込んだためと分析されている。消費のGDP構成比は前年同期の54.9%から54.5%に低下。IMFは2025年の成長率を4.7%に下方修正しており、政府目標の5.2%達成には後半の景気回復が必要とされている。