エネルギー・鉱物資源(ESDM)省のバフリル・ラハダリア大臣は、シンガポールからの燃料油(BBM)の輸入を削減する方針を明らかにした。理由は中東からの輸入と比べて価格が割高であるためだという。
現在、インドネシアが輸入するBBMの54〜59%をシンガポールから輸入しているが、地理的に近いにも関わらず燃料価格が中東からのものと同等であることに疑問を抱いた大臣が他国からの輸入を検討し、それに併せて政府は一度に大量輸送できる大型の輸入船を受け入れる船着場の建設を始めているという。
大臣は燃料の価格面だけでなく、地政学・地経済的な観点からもシンガポールからの輸入を削減してバランスをとる事が必要との見解を示している。
輸入削減は段階的に行われ、将来的にシンガポールからの輸入を完全に停止する可能性もあるとしている。