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国内11か所目となるユネスコ世界ジオパーク誕生の期待高まる

(c) detik.com

中央政府、地方政府、観光産業、地熱産業の代表者や有識者を集め開催されたフォーカス・グループ・ディスカッションにおいて、中部ジャワ州のDieng高原を国立ジオパークに指定することが提案された。ジオパークとは、地球科学的意義のある場所や景観が、保全・教育・持続可能な開発(ジオツーリズム)が一体となった概念によって管理されているエリアのことであり、インドネシア国内には国連教育科学文化機関(UNESCO)に認定されたジオパークがすでに10か所ある。

中部ジャワ島のWonosobo県とBanjarnegara県にまたがるDieng高原は、海抜2093mの高地に位置する。Kawi語で「場所・山」を意味する「di」と、「神」を意味する「Hyang」を組み合わせたその地名「Dieng」は「神々が住む山岳地帯」を意味する。中部ジャワの大きな山々に近接する火山地帯にある肥沃な地域で、丘陵地帯には段々畑と田園地帯が広がっている。UGM地質工学講師のPri Utami博士は「クリーンな再生可能エネルギーのひとつ、地熱の応用技術が発展するはるか前より伝説などを通じ、同地の環境保全の重要性を提唱してきた私たちの先祖への敬意を示すためにも、伝説を科学的な証明へと転換することが重要だと考えています」と述べた。