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美しい海中で第二次世界大戦の痕跡に触れる深い深い歴史の旅

パプア州Biak Numfor県において、教育文化省と海洋・投資調整府の全面的支援を受け、地域の歴史的価値と自然の美しさを伝える水中博物館の建設が進められている。

水中博物館の建設予定地はNusi島、Wundi島などがあるPadaido/Aimando海域。同海域は色鮮やかなサンゴ礁など、手付かずの海洋生態系があることで知られている。同博物館の最大の強みは、息を呑むような美しい自然と、第二次世界大戦の爪痕を伝える歴史遺産の融合。館内には、魚雷網、アメリカ軍の航空機や車両、その他の軍用装備品などの残骸といった、世界史における重要な一幕を目撃し今も海底に残されている歴史的遺物が収蔵される予定とのこと。自然の美しさと歴史の痕跡を同時に目にできるこの博物館での体験は、ダイビングやシュノーケリングを嗜む人、歴史に深い興味のある人にとっては、間違いなく忘れられないものになるだろう。

2024年には国家の優先課題のひとつに指定され、観光クリエイティブエコノミー省からも多大な支援も受けている同計画には、国内外の観光客数の増加と地域経済の活性化への貢献が期待されている。同博物館は、歴史遺産と自然の持続可能性を維持しながら、Biakの観光産業の可能性を拡大しようとする自治体の強い意欲の象徴でもある。