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レウォトビ・ラキラキ山、ガス詰まりで爆発的噴火リスク増大

インドネシア地質庁は、レウォトビ・ラキラキ山において、ガス放出の阻害が発生していると発表した。これは7月24~25日の噴気地震回数の減少に続くもので、同火山では噴気地震が7回のみ観測された。地質庁長官のムハマド・ワフィド氏は、「ガスが滞留することで爆発的噴火の可能性が高まる」と述べた。

PVMBG(火山地質災害軽減センター)の地震観測によると、低周波地震は減少傾向にあるものの、非調和地震は増加している。これは浅部でのマグマ活動の活発化を示唆する。ワフィド氏によると、GNSS(全地球測位システム)の観測では、過去1週間、地殻膨張が観測されており、マグマが深部から浅部へと移動している可能性を示すという。

地質庁はレウォトビ・ラキラキ山に警戒警報を発令し、噴火口から半径6キロメートル以内、および南西-北東セクター7キロメートル以内への立ち入りを禁止している。 また、大雨による土石流の危険性にも注意喚起がなされた。