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ジャカルタの夜空を皆既月食が彩る

9月7日夜から8日未明にかけ、首都ジャカルタで皆既月食(通称ブラッドムーン)が観測された。市内のタマン・イスマイル・マルズキ(TIM)では特別観測イベントが開催され、数千人の市民が夜空の天体ショーを楽しんだ。晴天に恵まれ、インドネシア全土で月食の全過程が肉眼で確認できる珍しい機会となった。

イベントには当初300人の定員に対し、最終的に約2000人が参加。多くの人々がカメラを構え、赤い月に歓声を上げた。国立研究イノベーション庁(BRIN)のトーマス・ジャマルディン天文学・宇宙物理学教授は肉眼での観測が可能だったと説明した。

皆既月食は午後10時28分(西部インドネシア時間)に始まり、午前1時11分にピークを迎えた。月が赤く見えるのは、地球の大気で屈折した赤い太陽光が月に当たるためだ。次回、全過程が観測できる皆既月食は2027年12月31日の予定だ。