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インドネシア・GCC、25年末FTA妥結目指す

インドネシアと湾岸協力会議(GCC)は、自由貿易協定(FTA)の交渉を2025年末までに実質的に完了させる目標を掲げた。第3回交渉は9月1日から5日までインドネシア・バリ島でハイブリッド形式で開催された。

今回の交渉では、物品貿易、サービス貿易、投資、原産地規則のほか、経済協力、中小企業、イスラム経済(ハラル)などの幅広い課題が議論された。インドネシア貿易省のダナン・プラス・ダニエル二国間交渉局長兼インドネシア交渉団長は「第3回交渉で、自然人移動(MNP)に関する合意と交渉文書の進展という大きな成果が得られた」と語り、交渉加速のため第4回交渉前に中間会合を開く方針を示した。

このFTAはインドネシア経済を2億5840万米ドル押し上げ、湾岸地域への輸出を17.4%増加させる見込み。

2025年1~6月の両地域間の総貿易額は79億米ドルに達し、インドネシアからの輸出は40億米ドル、輸入は39億米ドルだった。