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インドネシア国営肥料、初のソーダ灰工場着工 輸入脱却へ

インドネシア国営肥料大手ププック・インドネシア(PI)は10月31日、東カリマンタン州ボンタンで、国内初となるソーダ灰工場の建設に着手した。総投資額は企業資金と国内銀行からの融資を含め5兆ルピア(約4800億円)。2028年3月の完成を目指している。

この工場建設は、年間100万トンに上るインドネシアのソーダ灰輸入への依存を軽減するのが狙いだ。アンモニア製品の川下展開を促進し、年間10万5000トンの生産を見込む。また、過剰な二酸化炭素を原料として年間17万4000トン吸収することで、CO2排出量削減にも貢献する方針を示した。生産能力はソーダ灰と副産物の塩化アンモニウムともに年間30万トンを計画し、国内市場と輸出に対応する。

PIのラフマド社長は、工場建設が「30年来の夢の実現であり、プラボウォ政権の産業下流化政策の一環だ」と強調。同社長は、塩化アンモニウムがパームヤシ園の肥料としても活用され、食料安全保障にも寄与すると述べた。