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映画「アバター2」メトカイナ族のモデルとなったバジョ族とは?

(c) kompas.com

現在劇場公開中の超大作映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」に登場する「パンドラの海の民メトカイナ族」にはモデルがいる。ジェームズ・キャメロン監督は、ナショナルジオグラフィックの取材に対し、メトカイナ族のキャラクターを構築するうえでインドネシアの海域で生活するバジョ族が、キャラクター構築のインスピレーションのひとつとなったことを明らかにした。同氏はインドネシアだけでなくポリネシア文化からもインスピレーションを得たとも話している。

「海の遊牧民」として知られているバジョ族(またはバジャウ族、サマ族)は、最新の装置ではなく星の位置だけを頼りに船を進め、海を探索しながらボートの上で生活する漂海民。彼らが持つ海の知識は、世代から世代へと受け継がれてきた。また海とともに生きるバジョ族は、潜水器具を一切使用せずに水深70メートル程度まで軽々と素潜りできる。その秘密は一般的な人間より5割大きい脾臓にあるとの研究結果もある。

バジョ族はフィリピン南部のスールー諸島からやってきたと言われており、インドネシアだけでなく、マレーシア、フィリピン、タイ周辺の海域でも暮らしてきた。今日バジョ族は、浜辺や浅瀬に建てた高床式の木造住居を居住地とし、大半の人々が伝統的な猟法を使い漁師として生計を立てている。