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パペダだけじゃない、隠れたパプア名物「シノレ」の香ばしい誘惑

パプアの伝統料理といえば、モチモチとした食感のパペダが広く知られているが、地元の人々が少し趣向を変えたい際に親しむ魅惑のサゴヤシ料理が「シノレ」である。古くからパプアの湿地帯に自生するサゴヤシは、お米が普及する以前から人々の主食として命を支えてきた。ボベン・ディグールに暮らすムユ族の言葉で「om」と呼ばれるサゴは、今日でも地域に根付く貴重な食文化の象徴となっている。

シノレの基本は、乾燥させて細かくふるったサゴ粉に炒りココナッツ、砂糖、塩を合わせて香ばしく炒り上げるシンプルな製法である。サゴのやさしい甘みとココナッツの香ばしさが絶妙に調和するほか、ココナッツミルクで練り上げる調理法や、薄く焼いてヤシ砂糖を包み込むモダンなクレープ風スナックなど、バリエーションも実に多彩だ。

魚の黄色いスープやパパイヤの花炒めなどの惣菜を添えて主食として味わうほか、温かいコーヒーや紅茶と共におやつとして楽しむのにもぴったりだ。ラジャ・アンパットやファクファクをはじめ、マルクやスラウェシにまで広がるこの郷土食は、パプアにおけるサゴ文化の奥深さを力強く物語っている。

もうひとネタ!
伝統的なシノレは主食として親しまれるが、削りココナッツの香ばしさとヤシ砂糖の甘みが溶け合うクレープ風のモダンアレンジもあり、温かいコーヒーのお供として若者の人気を集めている。