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インドネシア23州ポリオ感染リスク依然高い

10月24日の「世界ポリオデー」に開かれた記者会見で、保健省の保健調査・検疫局長を務めるフェンシャ・シトハン氏は「インドネシアはすでにポリオ感染国ではなくなっているが、国内23州298県・市では依然感染リスクが非常に高く、政府は油断してはならない。」と述べた。

その要因として、ポリオ感染事例が報告されているマレーシアのサバ州と国境を接する北カリマンタン州では、国境を越えた人の往来があるため地理的に感染リスクが高まっていると指摘した。

また、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴いポリオの予防接種を受けない子どもが増加していることも要因として考えられる。ワクチン接種率は8月時点で47.1%で、目標値63.3%を大きく下回っている。

同氏は、集団免疫を獲得するためには95%の接種率が望ましいと述べ、パンデミック下においても、ポリオ撲滅に向けた取り組みを継続するべきとの見解を示した。