サウジアラビアで10月29日、殺人罪で死刑判決を受けていたインドネシア人女性が、インドネシア政府に事前通告なしで処刑された。
処刑されたのは、西ジャワ州マジャレンカ出身のトゥティ・トゥルシラワティさん(34)で、出稼ぎ労働者のメイドとしてサウジアラビア人の家庭で働いていた。トゥティさんは、家主の男性から性的暴行を受けそうになり抵抗するうちに男性を殺害してしまったと正当防衛を訴えていた。
出稼ぎ労働者の権利を擁護するNGO団体「ミグラント・ケア」は、この処刑を強く非難し、両国間の労働大臣により署名された「労働者保護に関する合意」を撤回するようジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領に訴えた。
なお死刑執行の1週間前にサウジアラビアのジュベイル外相がインドネシアを訪問しており、ジョコウィ大統領がサウジアラビアで働くインドネシア人労働者の保護を訴えたばかりだった。
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