インドネシアのバンドン、スラバヤ、ジョグジャカルタ、パレンバンの各国際空港は4月1日から、国内線利用者に向け、新型コロナウイルスの感染の有無を調べるブレサライザー(呼気分析装置)「GeNose」を導入する。これにより検査の迅速化を図る意向だ。
運輸省の広報官は「GeNoseは数分で結果が出るため、検査結果が出るまでに時間のかかる既存のPCR検査などを代替するものとなる」と説明する。GeNoseはガジャマダ大学の研究者らが開発したもので、AI(人工知能)を活用し、人の息を分析することで新型コロナウイルスの感染の有無を調べる。
まずは西ジャワ州バンドンのフセイン・サストラネガラ空港、南スラウェシ州パレンバンのスルタン・マフムド・バダルディン2世国際空港、ジョグジャカルタ特別州のジョグジャカルタ国際空港、東ジャワ州スラバヤのジュアンダ国際空港で試験的に導入される。
インドネシア政府はGoNoseの導入により検査体制を強化することで、国内の旅行部門の回復を図りたい意向だ。
一方、運輸省は現時点では、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港とバリのングラライ国際空港でのGoNoseの導入は計画していない。