英国の危機管理分析会社ベリスク・メープルクロフトは12日、世界の576都市を対象として行った自然災害に対するリスクについての報告書を公表し、インドネシアの首都ジャカルタは主要都市の中で最も自然災害に対して脆弱な都市であると結論付けた。2番目はインドのデリーだった。
ジャカルタは特に大気汚染、地震、洪水に対するリスク評価で低評価となった。国内の他の都市では、バンドンやスラバヤも世界で最も自然災害に対して脆弱な都市10位の中にランクインしている。2020年にジャカルタでは洪水により3万4千人以上が避難を強いられ、店舗の閉鎖や物流の混乱で1兆ルピアの経済損失があったとする推算もある。
自然災害リスクは、2019年にジョコウィ大統領が首都をカリマンタン島へ遷都することを決めた主要な要因にもなっている。