インドネシア政府は8つの中央省庁の公務員について、その4分の1をバリ州に移す計画だ。人員を拡充することで、バリ州の観光産業の回復を図りたいとしている。
インドネシア観光・創造経済省は、バリ州で勤務する中央省庁の公務員の数を増やすことで、同州の域内総生産(GDP)が2021年第2四半期(4~6月)に上昇すると期待する。
同省は「バリのわれわれの友人は助けを求めているため、このスキームは目標に向けた正しいものとなるだろう」と強調している。
バリ州の2020年1~3月のGDPは前年同期から9.85%のマイナスとなった。同州は2020年第1四半期(1~3月)からマイナス成長が続いている。バリ州の主要産業は観光産業だが、新型コロナウイルスの流行拡大に伴う国内外からの移動制限により、同産業は大きな打撃を受けてきた。