インドネシアの国営ガルーダ・インドネシア航空はこのほど、同社の貨物輸送部門が2021年、前年から30%の伸びを見せるとの見通しを示した。新型コロナウイルス流行以前、貨物輸送部門の年間の伸び率は1桁台だったが、2桁の大きな伸びを確保し、これが旅客輸送の大幅なマイナスを相殺すると期待している。
ガルーダは今回、記者団に対し、「商用かそうでないかにかかわらず、貨物輸送部門の成長を後押しする」と指摘した。これまでにガルーダは北スラウェシ州マナドと成田を結ぶ直行便を開設した。この路線により、マナドから成田に鮮魚を輸送することが期待されている。
ガルーダは貨物輸送事業を伸ばすことで、新型コロナウイルスの流行拡大の中でも、業績を確保したい考えだ。
ガルーダの貨物輸送部門の売上高は2020年、2億7160万米ドルとなり、前年から16.9%減少した。ただし、旅客輸送部門に関しては売上高は9億2900万米ドルで、前年から73%のマイナスとなっており、貨物輸送部門の下げ幅は旅客輸送部門に比べ小さい。