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食べ物を捨てるのが好きな国? 食品廃棄物の問題

インドネシアでも食品ロス(food loss)や食品廃棄物(food waste)の問題が大きくなってきた。
国家開発企画庁(バペナス)の「インドネシアの食品ロスと食品廃棄物の報告」によると、過去20年間に破棄された食料は年間で2300万トンから4800万トン。一人あたりに換算すると、年間で最大184キロ、1日あたり約500グラムの食料を捨てている計算になる。
これによる経済的損失は、最大551兆ルピアに達する。言い換えると、食べ物を必要とする最大1億2500万もの人々を救うことができる量を無駄にしていることになる。

一般に、食品ロス(food loss)は、食材の収穫後から保管、加工、包装などの製造プロセスで破棄される食品を指す。一方、食品廃棄物(food waste)は流通、小売、消費の各段階で破棄される食品のことを言い、削減には人々の消費パターンを変化させる必要がある。国内では、食品加工技術の進歩により製造プロセスは以前より効率的になった。その反面、人の考え方を変えるのは一筋縄ではいかず、食品廃棄物(food waste)の割合は年々増加傾向にある。

同庁の食品ロス・食品廃棄物研究チームのアンニサ管理長は、食品廃棄物(food waste)が発生する原因を4つ上げている。一つ目は、流通時の食品管理が不十分であること。穀物、野菜、肉など入手可能な11種類の食料のうち、野菜の管理が最も非効率であるという。二つ目は、家庭での食材の適切な保存方法についての知識が不足していること。三つ目は、食品を購入する際によりきれいな形のものを好むという消費者の傾向である。アンニサ管理長は「食べ物の栄養は全て同じ」と強調している。最後に「少ないより多い方がいい」という消費者行動が上げられる。飲食店などで必要以上に注文してしまった場合には、残ったものを家に持ち帰って消費するよう推奨している。