三菱重工業株式会社は3日、インドネシアの既設火力発電所の燃料としてアンモニアを導入することで、エネルギー脱炭素化を支援する事業化調査に着手したと発表した。
経済産業省の「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」に2案件が採択された。
スララヤ石炭火力発電所発電(1案件目)および既設天然ガス焚き発電所(2案件目)が対象で、インドネシアで豊富に産出する石油・天然ガスの改質で得られる「ブルーアンモニア」の製造・輸送・燃料消費および二酸化炭素貯留にわたる一連のバリューチェーンの構築を視野に入れる。
1案件目は三菱商事株式会社および日本工営株式会社と共同で取り組み、2030年頃の運用開始を視野にプロジェクトを進める。2案件目は東電設計株式会社と共同で、2020年代後半の運用開始を視野にプロジェクトを進める。