東ヌサトゥンガラ州政府とコモド国立公園運営当局は、コモド国立公園に属するコモド島入場料の新価格を発表。8月1日以降、観光客1人当たりの入場料は年間375万Rpとなる。
コモド国立公園保全プログラムエグゼクティブコーディネーターのカロライナ・ノゲ氏は新価格、新体制について「料金は保全コストを考慮して設定した。その額は1人当たり4年間で1500万、年間にすると375万Rp。来訪者数も年間20万人に制限する」と発表した。保全コスト増加の背景には、近年コモド国立公園周辺を訪れる観光客が急増し、生態系サービスの価値が大きく失われたことにある。当該地域に足を踏み入れるすべての観光客が、動植物の多様性、生態系全体に、直接的あるいは間接的にさまざまな影響を及ぼしていると考えられる。
年間20万人に制限される観光客の入場は、オンラインチケットシステムにより管理される。今後入場チケットの入手には、近日中に公開予定のWebページからの登録が必要となる。来訪者数の規制は、コモド国立公園の生態系維持を研究する専門家による調査結果に基づいて決定。理想的な観光客数は年間21万9千人、最大で年間29万2千人との結果が出ている。
生態系の維持を最優先し、野生のコモドドラゴンを守るべく、我々観光客も賢くありたい。