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インドネシアの結婚式事情

インドネシアで暮らしていると、同僚や友人の結婚式に招待されることがあります。宗教や文化習慣が日本とまったく違うインドネシア。もし招待されたら何をしたらいいの?お答えしましょう!!

結婚式に参列する5つの作法

1. 参列は夫婦かカップルで

日本より圧倒的に若者人口が多いインドネシア=結婚適齢期人口盛りだくさん。なので、同僚はじめ友人、仕事関係の人の結婚式に呼ばれること数知れず。招待状は「呼ばれる人&そのパートナー宛」というのがインドネシアの常識。夫婦かカップルで揃って参列してOKなのです。

※ちなみに招待状が届くのは早くて2週間前。数ヶ月前から届く日本スタイルと異なります。なぜなのかインドネシア人に聞いたところ、「あまり早く出すと、忘れられてしまう」とのこと。Theインドネシアです(笑)。

2. 男性はバティック、女性はワンピース

日本の披露宴に比べて、とってもカジュアル(有り難い!!)。男性の場合は、バティックが一般的です。バティックはインドネシア正装(半袖より長袖が正装度が高い)なので、仕事関係でも着用する機会は盛りだくさん。一着持っておくことをおススメします。女性はワンピースやクバヤを着用するのが一般的。バティック柄だとさらに喜んでもらえるかも。

3. 数時間〜数日に渡ることもあるので覚悟を

日本の結婚式って長くても3時間程度の半日弱。ところが! ムスリムの習慣では丸一日から3〜7日もかけて行うところもあるのです!(長過ぎる…。)

イスラム教では結婚を☆☆☆夫婦となる当事者である新郎新婦の契約☆☆☆と、みなされるのです。(そういえば日本でも契約結婚フレーズが流行りましたね)

儀式はモスクもしくは披露宴会場でコーランの一節を唱えます。この意味は結婚の宣言で「ニッカ」と呼ばれるそう。これは、新郎新婦と両親、親族、友人たちが集まる席で、イマーム(集団礼拝の指導者)によって執り行われます。この執り行う人は聖職者でなく、イスラム法を知る者であればOKとされています。イマームによる「ニカーフ」が終わった後、説話が行われるのですが30分ほど続くこともあります。説話の後に新郎新婦の名前が呼ばれ、ついに!結婚の成立を宣言します。

いよいよ披露宴です…!

4. パーティは自由な雰囲気

パーティには特に式自体がありません(とってもカジュアル!)。新郎新婦は会場に設けられたステージに座っていて、参列した親族や友人が代わるがわる上がって挨拶したり、スピーチしたり、会場の角で音楽を奏でる余興をしてたり…ホントに自由で気さくな雰囲気なんです!会場にはビュッフェ(バイキング)のように盛りだくさんの食べ物が並び、自由に食べたいだ
け取って食べるスタイル。

テーブルに並んだ食べ物を好きなだけ取って食べる入退場のタイミングも自由!観察してると、丸一日座っている親族がいたり、挨拶だけして10分程で帰ってしまう人もいたり。(自由です、もう一度言います。ホントに自由です!!!)

お色直しは何度も行われ、写真撮影も何度もばっちり要注意!
ムスリムの結婚式ではお酒はナシ。日本でよく見かけるヘベレケ親戚オヤジ…という光景は見る影もありません。

5. ご祝儀金額は割と控え目

結婚式の費用は両親が出すという習慣があるインドネシア。だからなのか、ご祝儀金額はかなり助かるリーズナブル。地方や関係性によりますが、友人なら50,000ルピアで十分。という人もいたりするのですが(私も地方の結婚式ではこの金額だったことも)。都市では大体10〜30万ルピアぐらいが相場ですね。会場の受付近くに貯金箱のような細長い穴が開いている箱か壷が置いているので、そこに白い封筒にいれたご祝儀をIN。封筒にはあらかじめ名前と金額を書き込んでおくと◎。

会社の上司や特に親しい間柄だから、まとまったお金を渡したい!!という場合は、封筒に入れて新郎にこっそり渡す…。というパターンもあります。日本好きの新郎新婦なら、日本ののし袋に入れて渡しても喜ばれるかも。

★華人の結婚パーティに参加したときは…?

ムスリムとは文化も風習も異なる華人。華人同士の結婚パーティに呼ばれたら、服装はバティックではなくスーツが無難。新郎新婦はクリスチャン同士ということが多いので、モスクではなくホテルの宴会場でパーティを開催されます。食事は中華で円卓に座って食事を楽しむスタイルですね。出席者にはムスリムもいるので、お酒は出されないことが通常。

気になるご祝儀は…、華人企業の子息や家族の場合だと金額はちょっと多めにすると◎。