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致死率48%の幼児の急性腎不全、薬用シロップ流通停止の背景

インドネシアとアフリカのガンビアで、急性腎不全の症例が増加している。インドネシアでは8月以降、6歳未満の子供の間で原因不明の症例が急増し、今年だけですでに206件確認されている。そのうち99人が死亡し、致死率は驚異の48%に達している。

ガンビアでは70人以上の子供が死亡したが、原因がインド製の薬用シロップにあると突き止められた。世界保健機関(WHO)の調査で、このシロップに許容値を超えるエチレングリコールとジエチレングリコールが含まれていることが明らかになったのだ。

一方、インドネシアの医薬品食品監督庁(BPOM)は、インド製の薬用シロップはインドネシアで流通していないと主張した。また、国内の薬用シロップについても、登録要件として以前からエチレングリコールとジエチレングリコールの使用を禁止していると説明するに留まった。
では、なぜインドネシアで子供の急性腎不全が急増しているのか?

その後の保健省の調査で、急性腎不全の子供が発症前に飲用した薬用シロップにエチレングリコールが含まれていたことが判明したのだ。さらに、国内メーカーが販売する咳止めや発熱を抑える5つの薬用シロップから、許容値を超えるエチレングリコールが検出された。

これを受けBPOMは10月19日、急性腎不全と有害物質の含有量に直接的な関連は見つけられないものの、インドネシアメーカーの5つの薬用シロップの流通・販売を停止した。

この件について、インドネシア薬剤師協会は、製薬会社での品質管理の不足を指摘している。説明によると、エチレングリコールなどの有害物質は、溶媒として使用される無害の物質から生成される可能性がある。この溶媒は長い間一般的に使用されており、今になって問題が発生したという点において、製造時の品質管理に問題がなかったのか調べる必要があると述べている。