国会は6日の本会議で、オランダ植民地時代に制定された刑法を一新する刑法改正案を全会一致により可決した。「婚前交渉禁止」をはじめ「大統領への侮辱禁止」や「宗教冒涜違反に関する法律の拡大」といった条項が盛り込まれた。婚前交渉禁止に違反した者は、懲役6ヵ月または1000万ルピアの罰金が科される可能性があり、特に外国人も対象となることから海外メディアの注目を集めている。
今回の改正では、婚前交渉禁止に加え、婚外交渉や婚姻関係がない男女の同棲も禁じられ、LGBTQ(性的少数者)にも影響が及ぶとみられる。インドネシアでは同性婚は認められていない。
人権団体や活動家は、市民的、政治的自由に対する道徳的政策および弾圧だと非難の声を上げている。