英金融大手HSBCはこのほど、2023年のインドネシアの国内総生産（GDP）成長率は前年比5％を下回るとの見通しを示した。総選挙など政治的要因で不確実性が高まるほか、世界経済の見通しに不確実性が依然としてあることが、成長の伸びを抑制するとの見方だ。
HSBC傘下のHSBCグローバル・リサーチのでインド経済とインドネシア経済を担当する主席エコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は先に開催された記者会見で「投資家は選挙による不確実性の高まりを見据えて、現在は様子見の選択をしている状況だ」と指摘した。
さらに、バンダリ氏は「2023年は大きな成長が望める年ではなく、インドネシア経済が徐々に回復する時期に当たる」と説明した。また2024年の総選挙以外にも、インドネシア経済の成長の鈍化をもたらす要因があるという。
