FOMO(フォーモ)は「fear of missing out」の略で、より幸せそうに見える、より良い生活を送っているように見える他の人々から自分が取り残される不安・恐怖のことを指す。FOMOは現代人が抱えるSNS病のひとつとして認識されており、多くの若者がその症状を経験しているが、重度の場合はうつ病などの気分障害の原因にもなり得る。
専門家によると、FOMOの症状にかかりやすい人は、18歳〜25歳、自分に自信がなく、他の人々と良好な社会関係を築きたいという欲求を持ち、睡眠時間などを犠牲にしてでもSNSを継続的に使用するSNS依存者。影響としては、SNSを通して自分と他者と比較し続けることによる、自分の人生への満足度や幸福度の低下、否定的な感情やストレスの増加、睡眠不足や倦怠感などが挙げられる。
FOMOを克服する方法はいくつかある。1つ目は日記を書くこと。日々の記録を目的として始めたSNSだが、記録ではなく、日々の行動を他者に評価してもらうことが主たる目的に変わっていることに気づかされる。2つ目は、ないことやないものに焦点を当てるのではなく、すでにあるものに意識を向けること。3つ目は現実世界でつながりを作ること。周囲の人々と社会的関係を築けば、孤立感も少しずつ解消されるはずだ。