10日、南スラウェシ州ゴワ県のモスクで、複数の住民が一人の大学生を集団で暴行し死亡させる事件があった。亡くなったのは、同州セラヤール県出身のムハンマド・カイディールさん(23)。遺族は、犯人らが法の下に厳しく罰せられるよう訴えている。
同事件では、主犯の男がモスクでの礼拝時に使用される拡声器を用いて複数の住民を呼び出し、集団でムハンマドさんに殴る蹴るなどの暴行を加えた。木の棒で殴打した者もいた。MUI(インドネシア・ウラマ評議会)は、イスラム教信者にとって神聖な場であるモスクでこのような痛ましい事件が起きたことに対し、遺憾の意を表している。
事のきっかけは、主犯の男がムハンマドさんを泥棒と勘違いしたこととみられるが、警察の捜査によって完全な誤解であることが判明した。警察は15日までに16歳から54歳の住民ら計10人を同事件の犯人として逮捕している。
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