西スマトラ州アガム県とタナ・ダタール県で現地時間11日午後10時30分頃、大雨により洪水や鉄砲水が発生。子どもを含む少なくとも37人が死亡し、18人が行方不明となった。また多くの家屋や橋などが損壊した。
両県は活火山マラピ山に隣接し、大雨による洪水と同山からの火山泥流が住宅地を襲った。県は避難所と緊急連絡所を両県の複数の場所に設置し、地元の救助隊、警察、軍、ボランティアが共同で被災者の救助と行方不明者の捜索を行った。タナ・ダタール県では複数のモスクと公営プールが大きな岩や木材により損壊した。
マラピ山はスマトラ島におけるもっとも活発な活火山で、昨年12月に大規模な噴火を起こし、3,000メートルの高さの噴煙が噴き上げた。この噴火では大学生を含む24人が死亡している。